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冷静と情熱のあいだ
「これ、面白いから読んでみて」
半ば無理やり手渡された2冊の本には「冷静と情熱のあいだ」と書かれていた。

自分の感性など大したものではないとわかってはいるものの、人に薦められたものはいつも食わず嫌いをしてしまう。わかったよ、とだけ言う。
この本のことはなんとなく知っていた。男女それぞれの視点で書かれた本、イタリア、映画になった、それくらい。唯一、葉加瀬太郎による同名の曲は好きでよく聞いていた。

自分は「本にせよ、音楽にせよ、その時が来たら自然と手が伸びる」というのが持論だ。そして例に漏れず2冊の本とも暫しの別れとなった。

時は経過し、気付くと肌寒い季節になった。部屋を掃除していていると、その2冊の本はあたかも待っていたかのように現れた。読み込まれて少しボロボロになったカバーを着て、寄り添う男女のように重なっていた2冊を手に取った。ただなんとなく。そしてそのまま部屋を出た。

夜の電車は空いていて読書には最適だった。
まずは青いカバーの本から読み始める。27歳の主人公、順正は昔の恋人が忘れられないようだ。

ああ、この本は導かれてきたんだ、と不意に納得した。
27歳の主人公、27歳の自分。19歳でも、23歳でも、25歳でもない。きっと今ならこの物語に入っていける。
そしてこの甘くて切ない物語の扉を開いた。

今回、この物語を読むにあたり、思い付いたことがある。2冊が同時進行する物語、初めて読むこの瞬間にしかできないこと。

「二つの物語を交互に読む」

片方だけを先に読んでしまったら、残りの物語は過去をなぞることになる。あの時、あおいはこんな状態だったんだ、って。
でも二つを同時進行させて読むことで一組の男女はリアルタイムに動き始めた。
心の奥で消えない「本当に愛していた人」を求めて、二人の距離は少しずつ縮まっていく。それは子供のように、我が儘な恋愛。
すぐそばで人が傷ついていても止められない。感情の波が引いては押していく。
物語の最後に二人は再会する。10年前に交わした約束にしたがって。少しずつ近づく二人。
気付くとしおりも放り出し、本を持ち変える回数が増えていた。
極限まで「同時に」近づく二人。

でも過去は過去で現在は現在と知った二人は少しずつ離れていく。
終わりかけた二つの物語。切なさが胸いっぱいになったところで気付いた。まだページは残っている。

「本当はそうじゃない」
と男が気付いたところで本当に物語は終わってしまった。

しおりを表紙のすぐ後ろにはさみ、そっと本を閉じた。そして終点に着いた電車を降りた。
この記事に対するコメント

ぜひ映画をご覧ください
俺観たことないけど
【2008/09/30 23:52】 URL | Ricald #- [ 編集]


映画はキャストが原作のイメージと違いすぎるので見ないほうがよさそうです(笑)
【2008/09/30 23:55】 URL | 108 #- [ 編集]


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