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蜻蛉になったガレ |
 ガレとジャポニスム展を見てきた。
まあ正直ガレって誰?って状態で見に行ったんだけど、なかなか面白がった。 初期の作品から最晩年のものまであったからエミール・ガレが日本の感性を得る過程がよくわかったと思う。
見ながら実際のところ、なんか日本美術をパクっただけにしか見えなかった。でも、晩年にしてジャポニスムを内包したガレ独自の進化を遂げていってた。 花鳥風月、そして蜻蛉と美しい自然を美しいガラスへと焼き付けた晩年の作品からはガレのジャポニスムと歩んだ人生の集大成のようなものを見た。
ガレは残念ながら1904年に病死してしまったが、最晩年に写真の作品を残した。
ガレの魂は蜻蛉と共に永遠に生き続けている。
でも今日一番すごかったのはガレじゃなくて、初代宮川香山の作品でした(笑) 超リアルなカニが二匹あしらわれた陶器の器を見て、日本美術の奥の深さを実感。
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